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自宅や駅から離れた介護施設をあえて選ぶ利用者もいます。郊外に立地しており豊かな自然に囲まれた介護施設を望む人も少なくありません。都市部にある介護施設は確かに利便性がよくメリットも多いですが、人の往来が頻繁で精神的に落ち着かないというデメリットもあります。自然に囲まれた環境に身を移すことで精神的な落ち着きが得られるだけでなく、地価が低いので入居費用を抑えられるという魅力がありますよ。ただし、郊外だと買い物や通院の際に不便です。郊外の介護施設を選ぶ場合は、自宅からの距離や近隣施設の立地状況も加味する必要がありますね。
郊外の介護施設を選ぶ場合に考慮すべきなのが、今まで住んでいた地域の環境と似ているかどうかです。例えば、田舎でずっと暮らしていた人が急に都市部の介護施設に入居した場合、環境の変化に対応できず引きこもりになってしまう可能性があります。逆に、昔から都市部に住んでいた人がいきなり郊外の介護施設に入居することで、不便さにストレスを感じたり孤独感を覚えたりすることもあります。つまり、これまでの環境と全然異なる雰囲気の地域にいきなり移ると、生活に馴染めなくなる可能性が高くなるというわけですね。よくあるのが、「今まで田舎に住んでいたけど自分の子どもが住んでいるから都市部にある介護施設を選ぶ」というケースです。もちろん入居後にストレスを感じないのであれば問題ありませんが、「やっぱり地元の介護施設に入居すればよかった」と後悔するケースも少なくないので、事前によく考えておく必要がありますよ。
郊外の介護施設に入居するメリットはなによりも閑静な環境でストレスが少ない点です。介護施設が畑を所有していることも多く、園芸が好きな人は楽しみながら日々の生活を送れます。また、地価・物価が安いので費用が安い点も魅力ですね。一方、デメリットは利便性が悪い点です。アクセスしにくい立地だとどうしても家族や知人に会う機会は減ってしまいます。
農村や山間部などの田園地帯にある介護施設だと、空気が澄んでいて毎日の散歩も自然と楽しくなります。穏やかな風景に触れ、季節が移ろいでいく様子を肌で感じられるのは、田舎暮らしに慣れている人にとって嬉しい点ですね。でも、都会暮らしに慣れている人にとっては少し寂しく感じる環境かもしれませんよ。
都市部か郊外か、どちらを選ぶかは利用者のライフスタイルに応じて決める必要がありますが、それとは別に考慮しなければならないのが費用ですね。立地条件によって入居費用は大きく変わりますよ。費用と生活環境のバランスを見極めながら、ベストな立地の介護施設を選ぶことが大切です。
利用者が介護施設を選ぶ基準
